4月1日、新元号が「令和」と発表がありました。
新元号の「令和」は万葉集から引用されたということですが、どんな意味があるのか、また万葉集のどこから引用されているのか気になったので調べてみました。
新元号「令和」の意味
2019年5月から元号が「平成」から「令和」に変わります。
新しい元号「令和」の意味が気になったので調べてみたところ、
「令和」は日本の古典「万葉集」に出てくる言葉からとっていて、万葉集の中には梅を読んだ歌をまとめて紹介する部分があり、「一人ひとりが花を大きく咲かせることができる日本でありたい」という願いを込めて「令和」と命名したということです。
「万葉集」の一節は
初春の令月にして、気よく風和らぎ梅は鏡前の粉をひらき、蘭ははいごの香りを薫らす
(春の初めのよい月に、空気はよく、風はさわやかに。女性が鏡の前でつかうおしろいのように梅は開き、蘭は着飾った人の香りのように薫っている)
という部分からということです。
万葉集の「令月」に由来して、「令和」としたということなのですが
令月とは「何をするにも良い月(時代)」という意味もあるそうです。
なぜ万葉集から引用したの?
今までの元号は中国の古典から引用していましたが、今回は日本の古典「万葉集」から引用されました。
その理由は「中国の冊封から抜け出す」という意味合いがあるとも言われています。
ただ、万葉集の中の今回引用した部分の花が「梅」だったことから、日本なら「桜」の関係するものからとったらよかったのに、という声も出ているようです。
「令和」の文字を書いた人は?
今回、菅官房長官が掲げた新元号「令和」の文字を書いた人も気になり調べてみました。
すると、「令和」の文字を書いた人は、岐阜県飛騨市古川町出身の方で、内閣府の辞令専門職に就かれている茂住修身(もずみおさみ)さん(63)ということです。
茂住修身さんのお兄さん修史(ながふみ)さん(65)によると、茂住修身さんは3人兄弟の次男で、父親の修平さん(故人)が書を趣味としていたため、道具や書籍は身近にあったということです。
兄の修史さんは修身さんについて、「興味を持つと全力を尽くすタイプで、ずっと書くことが好きだった。時代がつくられていくところに関係していることに感激したし、名誉な仕事をしてくれた」と中日新聞の取材で答えていました。
また、修身さんのお母さんの敏子さん(87)は「小さい頃から字はうまかった。飛騨から出て、よくやってくれたと思う」と話していたということです。
修身さんは、書家として「茂住菁邨(せいそん)」の号を持っていて、内閣府で辞令専門官として勤務していて、五輪の女子マラソン金メダリストの高橋尚子さんらに贈られた国民栄誉賞の賞状や大相撲の内閣総理大臣表彰の揮毫(きごう)や、辞令や叙位を書いてきた経験豊富な方だそうです。
内閣府に辞令専門官という仕事があることを今回初めて知りました。
「令和」の前の元号「平成」の文字を書いたのは、総理府(当時)の辞令専門官だった書家の河東純一(かとうじゅんいち)さんで、今回の茂住修身(もずみおさみ)さんは、河東さんの後輩だということです。
ちなみに、「平成」の文字を書いた河東さんの母校の大東文化大(東京都板橋区)の入学式では、書道部が書いた新元号「令和」を披露して、約2700人の新入生を歓迎したということです。
そして更にしらべていくと、なんと茂住修身(もずみおさみ)さんも大東文化大学の卒業生だということがわかりました。
茂住修身(もずみおさみ)さんは、大東文化大学経済学部経済学科を卒業後に、総理府(現内閣府)大臣官房人事課に勤務し、辞令専門職・辞令専門官として奉職し、内閣総理大臣、国務大臣、特命全権大使、裁判官などの認証官の官記辞令、「復興庁」、「国家戦略室」や「一億総活躍推進室」などの看板や、国民栄誉賞の賞状なども揮毫してきています。
茂住修身(もずみおさみ)さんが、書家として活動する際は菁邨(せいそん)という雅号(名前)で活動されていて、ボランティアで書道指導するなど書道の普及活動も行っているそうです。
また、大東文化大学書道卒業生の会(大東文化大学で書道を学んだ卒業生有志の会)の幹事長も務めている方だということです。
大東文化大学から2人も連続で元号の文字を書いた人が出るとはスゴイ!と思って調べていくと、大東文化大は、建学の精神に「漢学の振興」を掲げていて、日本で初めて書道学科を設立した学校だということがわかりました。
だから、2人も連続で、、、と思ったんですが、今回「令和」の文字を書いた茂住修身(もずみおさみ)さん、大東文化大学経済学部経済学科卒らしいので、経済も学びつつ、書道は部活(?)で活動されていたということなのかもしれないですね。
まとめ
今回は、4月1日に発表された新元号「令和」の意味や、「令和」の文字を書いた人について調べてみました。
新しい元号の「令和」に関する疑問がまだまだ出てきそうなので、また調べて紹介していきたいと思います!
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